2017/03/27

「医療についていっしょに考えてみませんか」PART 7報告

| by 事務局長
医療について、一緒に考えてみませんか?PART7(2017年3月4日)

「安心して病院にかかって頂くために」~患者さんと作る安心て安全な医療~


講師:東京医科大学医学部 医療の質・安全管理学分野
   脳神経外科学分野    副院長  三木 保氏

 「ベン・ケーシーを知っていますか?」 から始まった今日の医療講座、みなさん、聞き入ってしまいましたね。
私たちが知ることができない病院の内部のことや病院が安全な医療を提供するにはどんなことに注意して、どんなことに取り組んでいるのかについて三木先生からお話しいただきました。
参加者の皆さんは、病院の主体的な取り組みがあってこそ、安心して受診できることにつながるとより深く知ったと思います。
 東京医科大学病院が10年前、心臓外科手術による患者4人の死亡から特定機能病院の指定を外されたことは記憶に新しいものです。三木先生は、自身が医師として手術にかかわっていて、患者の命を失い、家族の平和を乱すことはとても耐えられなかった、今まで築いた病院の信用や医師の夢と誇りを失うことがどれほどつらかったかとおっしゃられました。また、事故を経験したからこそ、今の東京医科大学病院になったと断言されました。
 医療を提供する立場としては「医療事故を「ゼロ」にすることはできない」「絶対の安全はない」「大学病院として「安全文化」を習慣とすることが安全の構築につながる」と何回も伝えられました。また、「医療事故を予防する努力は、医療者だけでは足りない。そこに患者さんも加わって初めて安全な医療の提供ができる」ということも返し話してくださいました。
 10年前の手術の失敗を経験したことから、医療を提供する立場として、「医療安全」を確実なものにする、そのためには患者さんから様々な声を聴き、より良い病院になることが医療の安全を確実なものとするとも伝えられました。
 最後に三木先生は、私たちが医療を受けるときに何か不安があったり、おかしいと思うことがあったら声に出すこと、検査や治療に注意し、自身の病気を知り、安全な病院を選んで利用し、医療に自信が参加することというアメリカの委員会のまとめを教えて下さいました。
 この講座に参加した方々は、一つ一つの言葉の重さと、言葉の持つ意味を理解することで必死だったと思います。
私は、このような率直な話を聞けて心からよかったと思っています。
 その後のトークセッションでは、4つのグループに分かれ、三木先生のお話からつながる医療のさまざまなことを話し合いました。
 それぞれのグループで話し合った内容が少しずつ違っていましたが、医療の受け手が医療に向き合うとき、このような話し合いがとても大切だと感じました。
 私たち医療を受ける立場として「おまかせ医療」ではいけないこと、医療と向き合うとき、自分がどう生きたいのか、自分なりの考えが必要であることをつくづく感じました。
 最後に三木先生から、わからないことがあればいつでも医師に聞いてくれればいいとの言葉は医療を受ける立場の私たちにとって、とてもありがたかったと思います。
 今回の講座を貫いていたことは、医療提供側と患者側の信頼関係を作ることがより良い医療につながると言われたと思います。
私は、このように医療側の方がきちんと真摯に伝えてくれることが私たちとの信頼関係を作ることにつながるとつくづく感じました。もっと私たちは「医療」を知り、自身の言葉を伝えることが必要だと思います。        
   
 からだとこころの発見塾理事長  坂本憲枝


12:38 | 医療を考える会報告