医療を考える
2016/06/11

第6回 「医療について一緒に考えてみませんか」 

| by 事務局長
第6回 「医療について一緒に考えてみませんか」 

「超高齢社会の到来と国民医療費高騰による国家財政波状予測、でも健康ブーム、
世界に誇る長寿社会 さて、日本の病院について “いい病院” とは?
病院を「評価」する仕事について

第6回の医療講座は、上記、長~いタイトルで開催されました。
普段、医療機関を選び、受診している私たちにとって、「医療の質」とはという根本的なことについて聞きたいと思っていました。
鈴木氏は病院の医療機能をサーベイする立場から、日本全国の病院を見てこられての経験に基づいたお話でした。
例えば、保険診療として年3500万円かかる抗がん剤「オプシーポ」が皮膚がん、肺がんに適用されだした現状、さらに1錠8万円のC型肝炎治療薬「ハーボニー」などが使われ出し、国民総医療費の高騰は予測できない現状がある。病院を客観的に見てこられた立場から、医療機能の質を示して、質が落ちないよう社会全体の合意形成が必要であると述べられた。
また、少子高齢社会の中での医療の在り方や孫の代まで及ぼす財政破たんの歪みなどをもとに、人口減少社会に相応した医療とは何かと現状の医療について言及され、医療機能評価は、医療を利用するものにとって有益な情報の宝庫であることを述べられた。しかし、現状では、医療提供側からの積極的な情報提供はなく、この病院評価を知らない人が多く、この情報を生かして活用する取組が少ないと述べられた。

その後のグループディスカッションで明らかになったが、参加者の2/3の方々が「医療機能評価の認定」を知らなかった。こんな重要な取り組みをどうしたら伝えることができるのかと思うが、医療の質につながっていることさえわからない。
医療側にとってはこの認定を受けることは大変であっても、受診する国民がほとんどこの仕組みを知らないのでは難しい現状が横たわっているとしか思えない。
全国8600弱の病院のうち、現在は2200強の病院が認定されている事実や、受審費用も高く、参加者の多くから複雑な仕組みについて理解が難しいとの意見も聞かれた。
「医療の質」については具体的なイメージがわかないのか、グループでの議論に結び付かなかったが、病院関係者から医療機能の認定を取っていると信用性や医療監視なども評価されるなど様々なメリットがあることを伝えられた。
14:00
2015/10/04

「医療についていっしょに考えてみませんか」PART 5

| by 事務局長
「役立つ医療の活用術」医療現場のホンネ
 ~ソーシャルワーカーとして伝えたいこと~

平成27年7月25日の第5回目の発見塾の「医療を考えてみよう」講座は、東京医科大学病院総合相談・支援センターの品田雄市氏を招いて開催されました。
ご自身が務めている病院ソーシャルワークとは何かから始まり、医療福祉の現状の問題点、医療や介護の諸問題、医療者と患者の関係性、さらにはジョンセンの4項目法などの説明と続きました。
医療の受け手が病気という事態が起きた時に、どのように生活を円滑に続けていくかを支えることが医療ソーシャルワーカーの仕事だとの説明を受けました。
つまり、個々の患者が最大限円滑に医療を受けることができるようソーシャルワーカーさんに支えられ、援助してもらえるかが私たち医療の受け手にとっては重要なことであることを理解しました。

私たち患者への期待として、自身の人生は納得していくしかない、そのためには医療を受けるときに医療者との情報の格差は必ずあるので、情報のリテラシーを見極め、自身が感じたり不明点があれば声を上げることか重要であると述べられた。また、終末期とは、誰が言い、誰か伝えるのか、現状ではボタンのかけ違いが起きており、自分の人生のエンディングをする人が必要ではないかと述べられた。
実際に多くの患者を看ていての言葉の一つひとつにはほとんどの人が納得したと思われます。

さらに、医療現場での治療選択の判断は常に保留の状態であり、正しいと確信する判断こそ重要であること、患者自身は「わかりました」との言葉を言っても双方が納得を確かめ合うコミュニケーションが重要であり、医療サービスを受けたことへの納得は患者が握っていると述べられた。

品田氏の熱い講座は、私たちにとっては患者となった時の支えにつながるのではないかと感じられました。現に、「普段考えていなかった視点が聞けて良かった」「病気になったとしても自分がどのように生きたいかを明確に持つことが必要だと感じた」「家族にも自分の生き方を伝えておくのが大事だと思った」などの声が聞かれました。
医療職として患者を支えてくださっていることが多くの参加者に通じたのではないかと思われます。

発見塾の医療講座の特徴であるグループディスカッションは、参加者の様々な立場の人の意見が聞けて良かったと今回も多くの人から聞かれました。今後も継続して行っていきたいと思います。

理事長 坂本憲枝

参加者アンケート集計結果 医療講座アンケート結果.pdf
21:26 | 報告事項
2014/11/22

「医療についていっしょに考えてみませんか」PART 4

| by 事務局長
三井記念病院院長 高本眞一先生をお迎えして

高本先生の講座は、私たちに医療のあるべき姿をお話しいただいたと思います。
医師と患者の関係はどうあるのが一番よいのか、自分が医師という職業を選んだ高校生の頃から、ずっと考えてこられたようです。
その考えはずっと微動だにしない。「患者さんとともに生きる」ことこそ医師の姿ではないかと。

高本先生は心臓外科医として三井記念病院院長になられました。
三井記念病院は設立から100年を過ぎ、病院が目指す医療などについてもお話しいただきました。
様々な医療者とチームワークを組んで患者に向かうことが重要であり、患者さんこそ、そのチームの一員であるという考えから、「患者さま」と呼んでいたのを「患者さん」と改めたとのこと。患者さんがあって医療者が生き、医療者によって患者さんが生きる、医師はそのガイド役である。これこそ「ともに生きる」ということであるとお話しされました。
さらに、どうすれば医師が育つか、看護師の能力を育てるにはどうしたらいいかなどもお話しされました。
受講した私達は言葉もなく聞き入ったように思います。
私たち医療の受け手にとって、患者とともに生きてくださり、寄り添ってくれる医師から治療を受けられたらどんなにいいかと思います。
そういう医療を私たちは望んでいます。

その後のトークディスカッションは4グループに別れて、高本先生のお話しされたことを踏まえてトークセッションを1時間ほど行いました。
もちろん、高本先生も加わっていただきました。
各グループでは、それぞれ話が弾み、これからの医療に期待することなどを語り合いました。「組織をよくするにはヒューマニティや組織風土が関係することが分かった」「医者任せだった」など多くの声が聞かれました。
また、幅広いキャリアの方々と話ができ、トークセッションを設けている講座がとてもよかったとの声が聞かれました。

理事長 坂本憲枝
16:28
2014/02/27

「医療についていっしょに考えてみませんか」PART 3

| by 事務局長
NPO法人からだとこころの発見塾では「医療について考えよう」講座の第3日回目を2014年2月27日に開催しました。
今回は、NTT関東病院の落合院長に現状の医療についてお話しいただきました。
高齢者が増加する中で皆保険制度の存続が危ぶまれています。医療費も高騰を続け、昨年度は総医療費が38.4兆円となっています。こうした現状の中で、医療側がどのように対処しているか、患者さんの現状や医療側の思い、医師や看護師の不足からくる諸問題、地域格差や救急医療、予防の仕方や医療に対しての幼少時教育の必要性に至るまで日本の医療の問題をわかりやすくかみ砕いてくださいました。
脳外科医として、その後は大病院の院長として経験豊かな落合院長に、ざっくばらんに、しかも具体的にお話しいただき、聞いている私たちは引き込まれ、聞き入ってしまいました。私たち医療の受け手も現状の医療がどうなっているか、健康なうちにこそ知っておくべきだと思いますし、患者の理解や姿勢が医療提供側にとっては大きな力になるということもわかりました。
参加者のアンケートからは、「皆が日本の医療の問題点を知るべきだ」「自身も医療のかかり方を考えなくてはならない」「医療費がどれだけ使われているか初めて聞いて驚いた。使い方を考え直さないといけないと思った」「専門家の意見を直接聞けて有意義だった」などが聞かれ、多くの人に具体的な感銘をもたらしたようです。
発見塾としては、このような医療講座は今後も継続していきたい事業の一つです。次回を楽しみにしてください。

理事長 坂本憲枝
16:35
2013/01/24

医療についていっしょに考えてみませんか Part2 

| by 事務局長
2013年1月24日 (第一法規東京社屋9階ホールにて)

「医療情報の入手はどうしていますか?」「具合が悪くなったときどうしますか?」
「入院・手術と言われたらどうしますか?」について院内掲示など情報提供の現状、救急体制について、インフォームドコンセントやセカンドオピニオンについてなどについて伝え、その後は参加者をグループに分けトークセッションを行った。


【結果】
かかりつけ医がなかなか見つからない、医療については漠然とは知っていたが、知らないことが多いと分かった、自分のことを考えるきっかけとなった、知りたいと思っていたことがわかった、情報をいかに選択するかが重要だと分かったなどが聞かれた。

理事長 坂本憲枝
16:49
2012/03/29

医療について一緒に話し合ってみませんか Part1

| by 事務局長
2012年3月29日 (協働ステーション中央にて)

「医療を受けるとき困っていることは何ですか?」を中心に、具合が悪くなっときどうするか、病気になった時医療機関を選んでいるか、医療や医療機関の情報の収集はについて参加者の意見を聞いた。

【結果】
夜間、土、日の緊急時の受診については、不安感は大きく、どの程度の判断で、どこに受診したらいいかは不安感を持っている。つまり、風邪程度の病気などについては、それほどの問題はないが、緊急性の高い病気、例えば心臓や脳にかかわる病気になった時の対処方法については大きな問題としてとらえている。
どういう場合に緊急であるのか、具体的な症状等の提示が見やすいところにあればと考え、小児の熱性痙攣、脳出血、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などその症状がわかりやすく伝えられることを望んでいる。
 
 「どうやって情報を調べればいいの?」「何を調べたらいいの?」「上手に診察を受けるにはどうしたらいいの?」ということがわかるとよい。

理事長 坂本憲枝
21:44